この辺りは窯業地としてはあまり有名な場所ではありませんが、魅力的な民藝窯が点在しています。民藝好きの聖地のひとつと言えるのではないでしょうか。私も民藝に興味を持ち始めてから、いつか行ってみたかった場所の1つでした。
山陰の民藝を知ろうとすると必ず出てくる名前が吉田障也氏です。本職は耳鼻咽喉科のお医者さまだそうですが、柳宗悦の民藝思想に共鳴し、地元を中心としてその活動に尽力した方です。鳥取民藝館の入り口にその写真が飾られていました。彼がいなければ、民藝な鳥取もなく、私も砂丘しか見に行ってなかったことでしょう。
吉田氏は具体的に何をしたのかと言いますと、今で言うプロデューサー。焼きものに関しての一例として言えば、元々あった牛ノ戸焼という鳥取の焼きものの素晴らしさを見出し、その良さをどう残し、どう世の中へ出していくか。アドバイザー、デザイナーとして窯元の人たちとモノ作りに携わったそうです。
↑鳥取民藝館には、吉田氏が集めた山陰の民芸品を中心に展示されていました。とても雰囲気のある古い素敵な建物です。横には鳥取県内外の民芸品を扱うお店「たくみ」とその食器を使用したお料理屋さんもあります。
ちなみに、ここからすぐ近くにある「まちパル鳥取」という観光物産センターにも、鳥取の各窯元の品物が並んでいます。「たくみ」では扱っていない窯元の物もありますので意外に必見です☆
どちらも駅から歩いて行ける距離にありますので、鳥取市に行かれる際はぜひ!