私自身は、薪窯はアメリカの大学にいるときに数回焚いたことがある程度で、ほとんど無知な状況。
薪窯とひと言でいっても、大きさや形はさまざま。こんなにいろんなタイプがあるんだなと、感心してしまいました。それぞれ特徴があり面白いので、ずらっと紹介してみます。(登り窯は使用中のようで閉鎖されていました。)
穴窯 (1番原始的なタイプの窯。つながった一つの部屋になっています。 熱効率が悪い為、それをよくする為に登り窯へと進化していきました。) |
ビードロ窯 (信楽焼の特徴であるビードロ釉がたくさんかかるようになっています。 短時間で焚ける効率の良い窯だそう。) |
イッテコイ窯 (「行って来い」窯。焚口と煙突が同じ側にあるのが特徴です。 火が向こうへ行って煙突側へ帰ってくるので効率よく火が回ります。 私が益子にいる時も窯元の親方からこの名前を聞いたことがありました。 後で訪問した信楽の楽齋窯さんでもこのタイプの窯を使っていましたので、 比較的多く利用されている形のようです。) |
スイッチバックキルン (両側に薪を入れる焚口と煙突がありますので効率よく焚け、 灰が全面にかかりますので通常の窯とは違った焼き上がりが期待できます。作品もたくさん入りそうですね。) |
創作研修館にやってきました。
数々の名だたるアーティストも滞在してきた信楽のアーティスト・イン・レジデンス。数か月~1年程度の期間滞在しながら、自由に制作ができるシステムです。アメリカなどの海外でよく見かけられます。特に陶芸の分野においてはまだまだ日本にはあまり浸透していないように思われますが、信楽では1992年からすでに行っているそうです。
上記の薪窯を含めた多種の窯をはじめとし、個人ではなかなか持つことのできない設備がそろっており、図書施設の利用や技術相談ができたり、材料も手に入れやすかったりなど、焼き物の町だからこその利点があります。
そういったすばらしい環境が目的で参加する人も多いでしょうし、または国内外から集まる他のアーティストとの触れ合いの場所にもなりますので、出会いや刺激を求めて来る人もいることと思います。特に大きいものを作りたい人には最適の場所だと思います。
施設は一部見学ができるようになっています。対象時間内ならだれでも受付で見学許可証をもらえます。(よっぽど見た目が怪しかったら分かりませんが・・・笑)
印象としては、スタジオ(作業場)の雰囲気は、私のいたアメリカの大学のようでした。
打ちっぱなしのコンクリートの床と壁のせいか、不思議と懐かしさを覚えました。日本というよりは欧米スタイルの工房のようでした。こういうところで思いっきり何か作ってみたいなぁと憧れを抱きつつ・・・ふと我に返るのでした。
まだまだ信楽は見るところがいっぱいあるので、こうしてはいられません。
続いて町の中心へと行ってみましょう!
信楽陶芸の森
http://www.sccp.jp/
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