5.09.2014

信楽焼 ~陶芸の森1

伊賀に続きまして信楽に行くのも今回がはじめて。
行ってみてひと言。。。「信楽を知らずして日本の焼き物を語るべきではなかった!」と反省いたします。本当に素敵なところでした。ここはまさにやきものの聖地です☆



 信楽は六古窯の1つにも数えられる歴史ある窯業地。今もたくさんの伝統的な窯元が焼き物を作り続けています。一方では積極的に新しい事も取り入れています。信楽の森の施設内では、国内外からのアーティストが滞在し制作のできるレジデンシープログラムが20年以上も前から行われています。最近では、現代アーティストの奈良美智さんもこちらのレジデントとして、少女や犬などのおなじみのモチーフを焼き物で制作していました。
古きから新しきまでカバーしているのが信楽の特徴とも言えますね。


信楽に来るの初めてですが、信楽にはいつもお世話になっている私。というのも、現在が働いている陶芸教室でもメインの土は信楽からの土ですし、私が前にいた益子でも、多くの窯元や作家さんは益子の粘土に信楽の粘土を混ぜて使っていました。質と価格のバランスが良く、たくさんの人から愛用されています。現在でもたくさんの良質な粘土を全国に提供してくれている信楽。懐の大きさを感じますよね。感謝感謝。


まずは陶芸の森へ。
陶芸の森には、美術館、展示販売所、広場、多種多様な薪窯、創作施設などが大きな敷地の中に点在しています。茨城県笠間の芸術の森には何度か行ったことがあるのですが、とてもよく似ています。笠間の方が新しいのでおそらくこちらを参考にして作ったのでは?と思います。


今回はちょうど太陽の広場にて行われる「作家市」というクラフトマーケットの初日。
たくさんの作家さんがテントを出して、販売していました。笠間の陶炎祭りをもう少し小さくした感じのイメージですが、西日本方面の作家さんが多いので私にはとても新鮮でした。信楽焼きの渋いイメージの作家さんも多いですが、京都などの色鮮やかなイメージの作風も多くバラエティに富んでいるのが印象的でした。



ぶらぶらと歩き始めるとさっそく素敵な釉薬の作品に目を引き付けられました。ラメのように光る水色の器。。。磁器系の土に砂が混ざっており、釉薬の細かい貫入(表面のヒビ)との絶妙な組み合わせで、キラキラ光って見えるのです!思わず衝動買いしてしまいました。(写真にはこのキラキラ感が撮れないのであえて載せませんっ。)京都で制作する高橋亜希さんという作家さんの作品です。 http://www.aki-takahashi.com/index.html

一緒に行った母もちょこちょことお買い得品をゲットしていました。作家さんが直接販売しているのがいいですよね☆ 話も聞けますし、値段も安い!!



この期間は食べ物の出店もあり、お腹が減ったので近江牛モツ焼きそばを頂きました。耐火煉瓦で囲った即席窯で焼いてくれる窯焼きアップルパイなどもあり陶芸の町っぽさを感じられるものありました。

焼きたての窯焼きアップルパイ☆


陶芸の森には素敵な常設カフェもあります。休憩にオーガニックレモネードをいただきました。美術館の展示に合わせたメニューがあったり、デザートもおいしそうでした。今はイギリス陶芸に関する展示をやっているので、イギリス系料理のワンプレートランチやスコーンなどがありました。お客さんを楽しませようとしてくれる工夫が伝わってきますね。 (カフェのHP http://upcafe.jp/

周囲の山の緑がきれい

つづく・・・

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